秋田県『田沢湖』。
たつ子姫伝説の湖と言われています。
八郎太郎伝説との関係性を伝える龍神伝説。
十和田湖・田沢湖・八郎潟を舞台に展開する『三湖物語』ラストを飾るのは『田沢湖』
水鏡の様に空を映し出す田沢湖
『田沢湖』への行き方
『JR田沢湖駅』は近代的なモダンな駅舎です。
ここからはバスで『田沢湖』まで移動します。
新幹線が停車することもありとても新しいガラス張りの駅舎です。
バスの運行している時間が少ない。皆さん車で移動するのですね。
目的地は『田沢湖クニマス未来館』この『田沢湖畔一周』のバスに乗車します。
これ乗車を逃すと大変なことになりますね。
神秘の湖『田沢湖』
『たつ子姫』の主人公辰子(たつこ)は類い希な美しい娘でした。
年を重ねて老いて衰えていく自分を不安に思い、若さと美しさを永遠に保ちたいと観音菩薩に百夜の願掛けをしました。その願いに観音が応え、山深い泉の場所を辰子に示しました。
この後が『八郎太郎』と同じでそのお告げの通り泉の水を飲んだが、激しく喉が渇いてしまい、いくら水を飲んでも渇きは激しくなり、龍へと姿を変えてしまう。
その報いを知ったたつ子は、泉を広げて湖を作り、そこの主になった。その湖が田沢湖です。
八郎潟で海と湖を繋ぎ、魚を増やして村落の住民に喜ばれていた八郎太郎のもとに鴨が表れ、たつ子に八郎の話をしたら会いたいと言っていたと伝えました。
光りの向きで様相を変える湖
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2人は出会ってみると一目でお互いを好きになり冬の間は『田沢湖』で暮らすようになります。
湖畔の『クニマス未来館』
大沢で下車して5分程度歩くと『たつこ茶屋』が見えてきます。
『田沢湖クニマス未来館』は湖畔に沿って建てられています。
木質の開口部はやさしい感じで暖かみのある空間になっています。
開口部は広く湖の美しさが映えます。
建物の開口部は綺麗に収まった設えです。
クニマスは、かつて『田沢湖』だけに生息していた田沢湖の固有種。
昭和15年1月、灌漑と水力発電のため田沢湖に入れられた玉川の酸性水を導入し始めたことにより絶滅しました。
ひとつの種が絶滅したと言うのは大変ショッキングな出来事です。
湖を見下ろす位置で見ることが出来ます。
絶滅から平成22年に山梨県西湖で発見された『奇跡の魚 クニマス』
ココは『クニマス』を飼育・展示するとともに、田沢湖で絶滅してから山梨県西湖で発見に至るまでの経緯を紹介。
漁具や丸木舟、人々の暮らしや環境の変化、生物学をパネル展示や映像で解説しています。時間によってはその解説などの時間を取って説明などしています。
たつこ姫伝説には悲しむたつ子の母が、別れを告げる辰子を想って投げた松明が、水に入ると魚の姿に。これが『田沢湖のクニマス』の始まりといわれています。
日本一深い湖は水深423.4m
黄金のたつ子像が見えてきました。
たつ子像の彫刻作品はわたしも敬愛する彫刻家『船越保武』
彼の作品の荘厳な神秘性、キリスト教にまつわる聖人や、大理石による美しい女性像などで知られています。
やはり心を引き込まれる彫刻です。
この方向の角度が最高によいですね。
田沢湖エリアの名所
『田沢湖』の湖畔を巡るバスはいくつかの場所を途中15分~20分程度停車します。
浮木神社は八郎太郎がたつ子に会いに行く時、この辺りから湖に入っていったと伝えられています。
縁結びにご利益のあるお守りが人気です。
その後のお話ですが、八郎太郎は春から秋は八郎潟で暮らし、冬になると田沢湖でたつ子と暮らすようになった。
そのため2人が暮らす田沢湖は冬でも凍らず、冬も凍ることなくますます深くなった。一方、冬の間、主のいない八郎潟は凍りついて人が渡れるようになりました。
御座石のある石場
御座石神社には大きな石場があり秋田藩主が座を設けた場所
御座石の杉
『たつこ姫伝説』では八郎太郎はたつ子と共に田沢湖に暮らすようになり、主が半年の間いなくなる八郎潟は年を追うごとに浅くなり、主の増えた田沢湖は逆に冬も凍ることなくますます深くなったと言われています。
この湖の瑠璃色は本当に信じられないほど青く深い。
神秘性を称えた湖です。
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夕方の光が眩しく輝いています。
今夜は月が綺麗でした。
下記サイトでオリジナル商品を販売しています。
よろしくお願いいたします。