黒いうつわを3タイプ焼いてみました。いままでの作品に多く使われている釉薬を組み合わせての作陶です。いくつか試してみて改良を進めればと思います。
『コブルストーン』の混入
市販のコブルストーンを使って釉薬を粒子の『かいらぎ釉』のような荒いひび割れを表現してみました。釉薬の濃度により割れの大きさが異なり複雑な表情がでます。
今回使用したのは黒マット釉+マンガン釉+α+コブルストーン白です。
赤土を使用し、素焼きうつわの内側に黒マット釉を掛けて下の写真の様に外側の裏面にマンガン釉をコブルストーン白で覆いました。高台の内側は黒マット釉。
この皿のサイズはw126(mm)×h27(mm)×w126(mm)。
釉薬の上に塗って焼成することで、石畳のような分割した表面を作ります。亀裂には下に塗ったマンガン釉が現れます。同じものは一つとしてありません。
うつわの内側に黒マット釉を掛けた仕上がり。
横から見ると全体の様子がわかります。
minnneに販売しています。
黒マット釉+瀬戸黒釉
今回は特白土を使用し、素焼きしたものに1層目に黒マットを掛けて塗り、2層目に鉢の内側は瀬戸黒釉を掛けました。瀬戸黒釉は不規則に掛けることで釉薬が重なったところと重ならないところは異なった表情を見せています。同じものは一つとしてありません。サイズはw126(mm)×h30(mm)×w126(mm)
釉薬を厚くしたり薄くしたり掛け方に差を付けています。
酸化焼成により色が混ざり合うことでの結晶化が出る様に配慮しました。酸化焼成すると写真の様に仕上がりました。
釉の濃淡が均一でないのがよい感じとなり雰囲気があります。
側面からの見え方は見る方向により大きく異なります。
外側の黒マット釉に瀬戸黒釉の滴が流れた様子がわかります。
とびカンナ風の凹凸の表情も少し残っています。
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志野釉+瀬戸黒釉 酸化
赤土を使用し、最初に志野釉を掛けて次に瀬戸黒釉を掛けました。
サイズはw100(mm)×h30(mm)×w100(mm)
釉薬を粒子の荒さを表現したり志野釉が溶けてガラス化した箇所があります。
部分的に結晶化して緑のガラス質が見られる。
志野釉の粒子の荒々しさが瀬戸黒釉の層の下に見えます。
酸化焼成により色が混ざり合いが面白い。
瀬戸黒釉と志野釉は釉薬が重なったところと重ならないところは表面の凹凸の異なった表情を見せています。
■minnneにて販売中
次のステップ
・少し大きいものを作ってどの器の大きさが適して、鉢か皿どちらが良いか決める。
・釉薬を2層塗るのは面積比や釉薬の濃さに工夫を入れる。
・コブルストーンのヒビの大きさの検証。
■ひび割れの表情例
下記サイトでオリジナル商品を販売しています。
よろしくお願いいたします。