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ぼっけもん鹿児島 街並み・建築編【vol.1】

鹿児島県の気質を連想する『薩摩隼人』もしくは『ぼっけもん』。
『薩摩隼人』は豪快で勇敢『ぼっけもん』は鹿児島の方言で大胆な人、怖いもの知らずと言ったものがあり、男っぽさを象徴するイメージが漠然とある。

3日間の鹿児島滞在で決してそれだけではないことを実感しました。

鹿児島市内を走る市電の停車駅『天文館通駅』

 

鹿児島市内の様子と商店街

鹿児島空港からバスで46分『天文館』市内の中心部の繁華街で下車する。この主要な商業エリアから文化施設のエリアは集中しています。まずは『天文館通り』の商店街を散策します。まず驚かされるのがこの商店街の天井高と天蓋。

『天文館本通り商店街』

ちょっと下の写真をご覧ください。

あきらかにこのイタリア・ミラノのアーケード『ガレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世』を意識しています。ドーム状の屋根は、イタリアで初めて鉄とガラスを用いていると言われている観光名所でもあるアーケード。

 

日本全国の東北や四国や中国の商店街アーケードを見てきましたが、ココのアーケードのスケールは大きい。そしてドーム天井の構造が非常に美しい。


『天文館商店街』の『天文館』と言うのは、藩政時代に建てられた天文・暦学の館の跡が偲ばれる歴史のある場所。薩摩暦をつくる施設『明時館』をこの地に建て、のちに『天文館』と称されたことに由来しています。

地元の人の生活や繁華街、観光客でとしての賑わいのある場所です。

天文館商店街ホームページ

https://www.welove.tenmonkan.com/new/?PgName=content&Id=1


■天文館本通り
住所:鹿児島県鹿児島市東千石町
アクセス:JR鹿児島中央駅から鹿児島市電に乗り、天文館通電停下車。

ここは国道21号線『電車通り』と言う繁華街を市電が行き交う通りです。

電車通りを走る市電

市電が通る線路は芝が植えられて綺麗に手入れがされている。

街の美観に気を使っているのがよくわかります。

 
 
 
 
 
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■エリアマップ

https://www.kagoshima-yokanavi.jp/storage/files/shares/map/school-excursion/tenmonkanmap.pdf

かごしま文化ゾーンを散策

商店街を北側方面に歩くと市内の歴史と文化を感じられる『文化ゾーン』と呼ばれている場所を紹介します。

青空にピンク色が映える『鹿児島県立博物館』

全体に丸みを帯びた特徴的な建物で鹿児島の自然体系や多様性を紹介している博物館です。

別館にはプラネタリウムもあります。

鹿児島県立博物館 | 観光スポット | 【公式】鹿児島市の観光・旅行情報サイト|かごしま市観光ナビ

1927年に建てられた塔屋付きの鉄筋コンクリート造3Fの建物で国の指定有形文化財(建造物)に登録されています。旧鹿児島県立図書館です。

鹿児島県立博物館(旧鹿児島県立図書館) 文化遺産オンライン

『鹿児島県教育会館』

鹿児島市内4大ビル(鹿児島県立図書館、鹿児島市中央公民館、山形屋百貨店)のひとつ。正面の各階窓と窓の腰掛部分に板状のデザインや玄関ポーチの意匠に特徴があります。

1931年に建てられた玄関先にソテツが植えられて南国情緒のある建築物。

鹿児島県教育会館|一般財団法人鹿児島県教育会館維持財団

『鹿児島市中央公民館』1924年皇太子殿下(昭和天皇)の御成婚の記念事業として1926年8月に起工。

1927年10月に完成し『鹿児島市公会堂』として発足しました。

鹿児島市中央公民館 文化遺産オンライン

玄関ポーチの両脇に階段室の塔屋を配置して、その間の中央部分は4本の**ピラスター、イスラム風の尖頭アーチ窓があります。

**ピラスター pilaster :外壁面より突出した矩形の断面の付柱。

鉄筋コンクリート造3Fの建物で国の指定有形文化財(建造物)に登録されています。

鹿児島市中央公民館 | 会場・施設 | 【公式】鹿児島市の観光・旅行情報サイト|かごしま市観光ナビ

文化ゾーンを歩いている途中に鹿児島が誇る郷土の英雄『西郷隆盛像』

かつて鹿児島城の二の丸があった場所:鯉が泳いでいるお堀周りの水路

渋谷の『忠犬ハチ公』の制作者である鹿児島市出身の彫刻家『安藤照』が

8年の歳月をかけて制作。8mの高さのモニュメントです。

西郷隆盛銅像 | 観光スポット | 【公式】鹿児島県観光サイト かごしまの旅

老舗百貨店『山形屋(やまかたや)』

商店街を東側の金生町方面に歩く。

鹿児島市内の商業建築として素晴らしい歴史的な建物はやはり『山形屋(やまかたや)』。鹿児島では昔からの老舗の百貨店です。

本館はドーム屋根の塔屋のあるルネッサンス様式の建物で1916年(本館)、1932年(新館)が竣工しました。現在の建物は1998年外観改修されたものです。

■出典:山形屋(やまかたや)公式ホームページより引用

電車通りから見上げる。

屋上からドーム形状の塔屋を見る。クラシカルで綺麗ですね。

反対側のエレベーターの塔屋。左右両側の部分に円柱の付柱

通りに面した飾り窓の金物装飾が繊細です。

店内のシャンデリアと金物装飾

店内のアーチ型の梁と天井。当時の建物の天井高の低さが特徴でもあります。

『山形屋』の建物詳細は下記の『日本建築学会の論文』に書かれています。

 『鹿児島・山形屋百貨店1号館の増改築と機能の変遷に関する研究』

https://www.jstage.jst.go.jp/article/aijt/17/36/17_36_739/_pdf

『山形屋』の前にある回廊の柱も雰囲気がありますね。

市内の夜の風景

山形屋 | 会場・施設 | 【公式】鹿児島市の観光・旅行情報サイト|かごしま市観光ナビ

■山形屋公式ホームページ

www.yamakataya.co.jp

住所:鹿児島県鹿児島市金生町3
電話番号:099-227-6327(企画部)

アクセス:市電『朝日通り』より徒歩約3分

開館時間:10:00~19:00

屋上テラスは18:00まで

会社案内 | 企業情報 | 山形屋 (やまかたや) グループ百貨店 

鹿児島の印象とソウルフード

僅かながらまち・建物・人と接してみて、私が思うに鹿児島の気質と言うのは新しいものやことに対してチャレンジ精神旺盛、まちの誇りと信念を持ちながら、異なる考え方も受け入れる器の大きさ・おおらかさをもつ豊かさではないでしょうか。鹿児島とても好きになりました。

最後にグルメ情報を。鹿児島に行ったなら薩摩地鶏をフルコースでとか豪華黒豚トンカツ定食をと言う方も多いはず。

ここでは地元で愛される鹿児島ソウルフードの紹介をします。

まずは『六白』の『六白黒豚 キャベ丼』並盛1,010円

キャベツの上にカツを乗せてソースを掛けた丼ものです。カツの肉厚も薄くはないですよ。価格はリーズナブルでボリュームたっぷり。

チューブのマヨネーズが置かれて掛けるようですね。 

玉ねぎの味噌汁付きでなかなかいけます。

*茶美豚 キャベ丼 並盛610円 大盛770円などもあります。 

※これはプラス80円で味噌汁付き

この『キャベ丼』を注文している人を多く見かけました。

味の六白 -ajino roppaku- – 鹿児島黒豚とんかつ六白(ろっぱく)

 

もうひとつは先に紹介した『山形屋』の7Fレストラン『山形屋食堂』

山形屋食堂への入口へは6Fからエスカレーターで登っていく

名物は『山形屋の焼きそば』です。年間20万食を売り上げる鹿児島のソウルフード。

なんでも地元の方がよく注文されるそうです。

いわゆる『あんかけかた焼きそば』。長崎で言う『皿うどん』です。

上の写真は鹿児島空港の『山形屋食堂』で食べてものですが、味は懐かしい家庭のかたやきそばで気取らないけどまた食べたくなる味ですね。

ふるさとレストラン「山形屋食堂」

下記サイトでオリジナル商品を販売しています。
よろしくお願いいたします。