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謎解き 陶芸は奥深い

やきものの釉薬『溶岩釉』で作陶。再度パターンを変えて現在素焼き中。

先回生乾きの状態で施釉して乾燥させていきなり本焼成。

やはり釉薬の浸透が悪くいまひとつ。不出来に落胆。

 

今回は素焼きします。素焼きの前の状況を記録しました。

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釉薬の塗りのパターン

タルクマット釉の釉薬量に対してシリコンカーバイド約5%の量を混入した釉薬を作り、生乾きの状態で白化粧した白い泥釉のように塗りました。

色釉を使ったり、タルクマット釉の量を増やしたりして調整。

素地が溶けて混ぜ合わさったように仕上げます。この状態で乾燥させて素焼きします。

 

実験するのは下記の5パターン

 

①タルクマットの釉薬の分量に対して約5%の量のシリコンカーバイドを混入した釉薬を濃淡のグラデーションを付けながら重ね塗りしてみました。

うつわの内側はタルクマット釉で内側の底の丸い部分はスペーターが塗ってあります。

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②コバルト系の顔料を下塗りし調整します。シリコンカーバイドを混入したタルクマット釉の量を増やし濃度を調整しながら刷毛で少し盛り上げて塗ります。

以前やや塗り過ぎでいくつか失敗したので注意し、内側は擦れた風合いで施釉。

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③青銅釉+シリコンカーバイドを混入したタルクマット釉にグラデーションで濃淡を付けて塗りました。表裏側は青銅釉でグラデーション表現。裏側は更にタルクマット釉にシリコンカーバイドを入れたものを上から塗りました。

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色を掛けたり無釉にしたり

今回は素焼き前に色の釉薬を塗り、シリコンカーバイドを混入したタルクマット釉を混ぜ合わせながら刷毛で塗りました。

 

 ④桜花釉+シリコンカーバイドを混入したタルクマット釉。表側は無釉で裏側は桜花釉にタルクマット釉にシリコンカーバイドを入れたものを刷毛で混ぜ合わせました。

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⑤なまこ釉+シリコンカーバイドを混入したタルクマット釉。内側は無釉で外側にタルクマット釉にシリコンカーバイドを入れたものを塗り、なまこ釉多めにを刷毛で上に塗りました。

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乾燥前の生乾きの生地に刷毛で釉薬を塗るのは問題ないですが、これを重ね塗りすることは中々難しいです。

 



1回目は素焼きして1層目に施釉掛け、2層目にシリコンカーバイドを混入したタルクマット釉を施釉。

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結果わかったこと

・素焼きの工程を入れ釉薬を浸透させ本焼きは外側に釉薬を1層塗るだけにする。

⇒さまざまな実験が必要。

 

・釉薬の濃度を調整しながら層の厚みはほどほどに。

⇒何度も多くの作品を作る必要がある。

 

・シリコンカーバイドの分量がいまひとつ不明。

⇒予測する表現がまだ出来ない。

 

 

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