ceramicsstar_project

デザイナーceramicsstarのサイトです。オリジナル作品の紹介、建築、美術、日常のことを書いています。

 本サイトはプロモーションが含まれています

シリコンカーバイド作品の自己評価ランキング

シリコンカーバイド『溶岩釉』を使い再度パターンを変えて制作した作品が完成。

いくつかの作品の中から4つの制作のパターンを選び、自分なりに仕上がりの評価採点をしてハンドメイドマーケットサイトに掲載しました。

CERAMICSSTAR'S GALLERYさんの作品一覧 | ハンドメイドマーケット minne

f:id:ceramicsstar:20210809230022j:plain

 

 

   

タルクマット釉の釉薬量に対してシリコンカーバイド約3.5%の量を混入した釉薬を作り、生乾きの状態で白化粧した白い泥釉のように薄く塗り一度素焼きに。

更に色釉を使ったり、タルクマット釉を増量し濃度調整して仕上げました。

 

ー本焼き後にアップした作品の自己評価ランキングー

本焼きした作品の中から4つ選択して仕上がりの自己評価をしてみました。

作品を順位別にすると以下の通りです。 

 

タルクマット釉の白になまこ釉の対比を狙った小鉢【第4位】


①素焼き

見込み側は無釉で縁の部分はタルクマット釉を刷毛で上に塗りました。

裏側になまこ釉+タルクマット釉を混ぜて掛けました。

f:id:ceramicsstar:20210512225420j:plain

f:id:ceramicsstar:20210512224834j:plain

 

②本焼き

見込み側はタルクマット釉を刷毛で塗りました。裏側はタルクマット釉で下の部分になまこ釉を掛けました。

f:id:ceramicsstar:20210606223505j:plain

f:id:ceramicsstar:20210606223527j:plain

途中方向性を変更して内側にタルクマット釉を使用。

 

これを本焼きした結果はこのようになります。

☟☟☟

f:id:ceramicsstar:20210809233050j:plain

これが溶岩釉のみの表現は一番良かった。

f:id:ceramicsstar:20210809233148j:plain

口縁回りのみ滑らに仕上げた溶岩釉

f:id:ceramicsstar:20210809233241j:plain

見込み部分はタルクマット釉

f:id:ceramicsstar:20210809233324j:plain

高台周辺の部分のなまこ釉の表現。

すこし釉薬が薄くなった。

 

 ■現在、minnneで販売中

minne.com

 

 

青銅色の釉薬に溶岩釉の斑点を入れてみる小鉢【第3位】


①素焼き

見込み側は青銅釉+シリコンカーバイドを混入したタルクマット釉に濃淡を付けて塗りました。裏側は更にタルクマット釉にシリコンカーバイドを入れたものを上から塗りました。

f:id:ceramicsstar:20210512211539j:plain

f:id:ceramicsstar:20210606184456j:plain


②本焼き

見込み側はタルクマット釉を塗り青銅釉を厚めにムラを付けて塗りました。裏側は更にタルクマット釉にシリコンカーバイドを入れたものを上から塗りました。

f:id:ceramicsstar:20210606184306j:plain

f:id:ceramicsstar:20210606184327j:plain

 

これを本焼きした結果はこのようになります。

☟☟☟

f:id:ceramicsstar:20210809231125j:plain

f:id:ceramicsstar:20210809231141j:plain

f:id:ceramicsstar:20210809231227j:plain

 ■現在、minnneで販売中

minne.com

 

タルクマット釉の白の朝顔形状の中鉢【第2位】

タルクマットの釉薬の分量に対して約5%の量のシリコンカーバイドを混入した釉薬を濃淡のグラデーションを付けながら重ね塗りしてみました。

うつわの内側はタルクマット釉で内側の底の丸い部分はスペーターが塗ってあります。

f:id:ceramicsstar:20210512205508j:plain

f:id:ceramicsstar:20210512205535j:plain

 

②本焼き

見込み側はタルクマット釉を筆で塗り内側の底の丸い部分は念の為、更にスペーターが塗ってあります。裏側はタルクマットの釉薬の分量に対して約3.5%の量のシリコンカーバイドを混入した釉薬を筆で塗りました。

f:id:ceramicsstar:20210606183554j:plain

f:id:ceramicsstar:20210606183846j:plain

 これを本焼きした結果はこのようになります。

☟☟☟

f:id:ceramicsstar:20210809230341j:plain

f:id:ceramicsstar:20210809230356j:plain

見込み側はタルクマットのマットな質感が

f:id:ceramicsstar:20210809230532j:plain

裏側は少し薄く流れたのか厚みが足りない部分が少しあります。

 

minnneに掲載しています。■この作品はSOLD OUT

minne.com

タルクマット釉の白に桜色を散らした小鉢【第1位】

今回は素焼き前に色の釉薬を塗り、その後見込み側に釉薬を掛け、必要な個所にシリコンカーバイドを混入したタルクマット釉を混ぜ合わせながら刷毛で塗りました。

 

①素焼き

見込み側は無釉で裏側は桜花釉にタルクマット釉にシリコンカーバイドを入れたものを刷毛で混ぜ合わせました。

f:id:ceramicsstar:20210512224740j:plain

f:id:ceramicsstar:20210512224823j:plain

f:id:ceramicsstar:20210512225543j:plain

 

②本焼き

見込み側は一層目にタルクマット釉を二層目に桜花釉を筆で塗りました。裏側は桜花釉にタルクマット釉にシリコンカーバイドを入れたものを刷毛で塗りました。

f:id:ceramicsstar:20210606223248j:plain

f:id:ceramicsstar:20210606223309j:plain

 

これを本焼きした結果はこのようになります。

☟☟☟

 f:id:ceramicsstar:20210809231429j:plain

f:id:ceramicsstar:20210809231547j:plain

桜花釉と白のタルクマット釉の混ざり具合と溶け具合が良かった。

 

 

f:id:ceramicsstar:20210809231558j:plain

柔らかい独特の風合いを実現できた。

 

f:id:ceramicsstar:20210809231610j:plain

f:id:ceramicsstar:20210809231623j:plain

溶岩釉と白のタルクマット釉の味わいと深みが出せた。

溶岩の質感も程よい凹凸が出て且つ口縁部分の肌触りも滑らかになった。

 

minnneに掲載しています。【minne's セレクト掲載】■この作品はSOLD OUT

*後日同様の方向性のものを制作予定。*

minne.com

 

結果わかったこと

素焼きに生掛け施釉を掛けるのが本当に良いのか。

それとも素焼きしてから釉薬を掛け本焼きだけですべて完結させるか。

 

・釉薬の濃度を調整しながら層の厚みは通常よりやや濃い目にする。

・シリコンカーバイドの分量は少なめにそして最後に上から釉薬を厚く掛ける。

 ・釉薬を薄く掛けて800℃で素焼きをして、施釉掛けしてやや高温で本焼きを行う。

 

下記サイトでオリジナル商品を販売しています。
よろしくお願いいたします。