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即席石膏型にチャレンジ 【そのⅠ】

陶芸の成形には3種類の成型方法があります。ひとつは手練りによる成形、次にろくろ成形、そして石膏による成型方法です。石膏による簡単な成型方法を考えてみました。

 

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石膏型で用意するもの

まず成型に使用するものを用意します。

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『歯科用石膏』を1kg。

細かい精度を求めるならば、模型用の石膏もしくは入れ歯を作るときなどに使用する歯科用石膏を使用します。肌理が細かく緻密な形状を作ることができます。

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脱型剤として使用したのは汚れ取り用ワックス。

実はこれはカルナバロウ、合成蝋、シリコン系の基剤が入っています。

しかも主成分はファインセラミックス。

いわゆる汚れを取りつつ磨くものです。蝋やカーワックスに使用するカルナバロウは脱型用にロウを使うのでその代用品になるのでは。

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100均で購入した『フタ付きBOX』トレイ状で蓋付。

皿の厚さ20mmに対して成型は50mm。これは深さが丁度いい。

しかも石膏の使用する量も少なく済めば持ち運びに便利で場所も取らない。

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最終的には石膏型の収納用のケースとして使用できます。

蓋はせり上がっていますので50mm以上の型も片づけることが可能です。

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計量するための秤

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計量カップ

 

 

石膏型の下準備

脱型剤として使用した汚れ取り用ワックスは車や電化製品に使う物なので液状になっています。これはタオルやスポンジで簡単に塗れるメリットがあります。

通常は蝋を熱で溶かして素早く塗らないと直ぐに硬化してしまいます。

液状の溶剤で塗りやすから直ぐに乾くことはないので非常に便利です。

 

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脱型剤として使用した『汚れ取り用ワックス』をタオル地の布で表面に塗る。

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次に用意したのは石膏を少なく効率的に制作するため溶かした石膏を堰き止めるための5mmのスチレンボードをカットする。

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トレイの内寸の断面形状に合わせてカットします。

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石膏が流れ出ないように堰き止める。

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トレイ断面に隙間ができないように注意してセットする。
このようにセットします。

 

石膏を流し込む

そしていよいよ石膏を混ぜ合わせます。

100gの石膏の粉に対して46~50mlの水の割合で撹拌して混ぜ合わせます。

あくまでも目安で微調整は目視で行います。

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石膏を混入する時は石膏の粉を吸い込まないように不織布マスクを着用して作業を行います。すこしづつ粉を入れます。

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今回はいかに石膏を少なくして軽量化とそして精度のよいものを制作したい。
 生クリームがホイップ状より柔らかい具合にまとめます。

 

 やや固めの状態で石膏を溶かす。

 

石膏は流れ過ぎないケーキの生クリーム状程度の硬さにしてみた。

続きは次回報告 こうご期待。

 

 

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