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即席の石膏型は豆皿制作に最適。 【そのⅢ】

陶芸の石膏による成型方法の豆皿編。今回は豆皿用の石膏型を作って泥漿を流し成形しました。やっと成功した。

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素焼き後の豆皿

 

   

石膏型の制作工程

先回と同様に『歯科用石膏』を1kg。脱型剤は汚れ取り用ワックスを使用しました。

 

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今回は二つの下型の石膏型を作り2つの皿を同時に制作していきます。通常の2倍のスピードで制作できます。念の為、上型も作成しましたが結局これは使いませんでした。

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写真の様に円柱状の石膏型を作成します 手前の半円状の石膏は簡易の上型。

 

 

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高台の繊細な立ち上がりの部分が綺麗に型取り出来ました。

  

 

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石膏型にパウダー状の離型剤を用意します。
 

 

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パウダー状の離型剤をティッシュでむらなく塗りこみます。

 

 

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石膏型の溝の部分に溜まった離型剤はブラシや筆で綺麗に落とします。離型剤が残ったままで泥漿を流し込むと綺麗に型取りが出来ません。 

 

 

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下型の表面に蝋を塗ったような光沢が出ます。 

 

 

石膏型に泥漿を流し込む

豆皿用の石膏型に泥漿を流し込みます。

粘土に使用した解膠剤は珪酸ソーダではないですが、泥漿の粘性には注意します。基本サラサラの液体状にしますが、粘性があってもこの解膠剤はそのままは入れずに必ず水で10倍に希釈して入れます。

水の量が脱型のしやすさに大きく影響しますので注意が必要です。

 

 

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 今回の豆皿の石膏型はかなり厚いのですが、硬化時間の短縮のため粘土の濃さはやや濃い目にしました。

 

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泥漿を流し込んだ後は石膏型が水分を吸水するので、表面張力で泥漿が盛り上がった状態まで注ぎます。

 

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泥漿が硬化して4mm程度の厚みが確保出来たら、ボウルに泥漿を戻します。時間にして10分から15分 

 

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泥漿を下記の様に石膏型からボウルに流し戻します。 

 

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写真の様に完全に固まる前に下型の石膏型からはずれてきます。

 

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石膏型から高台の部分が綺麗に型取りできました。

 

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2つとも型取りは成功。厚みは3mmから4mmとなります。薄い方が後の轆轤加工は楽です。

成形寸法は直径75mm、高さ22mm、底の高台の幅は38mm、高さは2.5mm

 

 

最後は轆轤で仕上げる

下型を使った鋳込み成形をした後は轆轤で形状を整えて完成させます。

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75mmの皿を作るには非常にスピーディーに効率的に成形できました。

 

 

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轆轤で内側の見込み部分を削り、口縁の部分を仕上げます。

その後は完全に乾燥させておきます。 

 

 

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乾燥品は上の写真の様に素焼きして最後にサンドペーパーで磨きます。

 

 

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全体に収縮して素焼き寸法は直径71mm、高さ15mm、底の高台の幅は35mm、高さは2mm。最終的には施釉本焼きして更に収縮します。

 

 

石膏型を作成してわかったこと

①豆皿は粘土状態でも硬化が早く水分も少なく吸収でき皿自体の形状が保てる。

 ⇒精度を求める全体の形状が小さいもので高台の繊細なモノに適している。

②石膏型は型の厚み必要だが、小さいので水分量が少ない。

 ⇒石膏を乾燥させる時間は短縮でき一日で何回も使用できる。

③鋳込み・乾燥・成形までの時間が掛からない。

 ⇒1日で効率的に多くの成形が可能

④石膏の量が少なく円柱なので重ねて積んでおけるので保管場所が要らない。

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