今年は何故か金沢に縁がある。
三度目の金沢は秋とはいえ暑い。
昼間の『ひがし茶屋街』。国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
北陸圏が便利になる
金沢駅に北陸新幹線が開通し、更に沿線拡張して福井駅の新幹線の駅も外観工事はまだ継続中で、内部はまだほとんどできていない状況です。最終的には2023年末の敦賀駅への開通を目指して工事中です。
金沢、福井、敦賀は中部圏や関西圏に近く、関東ではあまり縁がなかった土地ですが、これで身近な観光エリアにもなりますね。
写真の福井駅のリニューアル工事が現在も急ピッチで進められています。
既に新幹線の線路やホームも完成しているようですね。
敦賀方面の新幹線高架
手前ガラス越しの向こうに福井駅の新幹線ホーム階。
まだ外観も内観も工事途中でお披露目はまだ先です。
福井駅も素敵に変わります。
北陸新幹線は、最終的には東京~大阪までの整備計画となるようですね。
情緒豊かな『主計町料理料亭街』から『ひがし茶屋街』へ
金沢市内一日乗車券を¥600を買い、主計町(かずえまち)料理料亭街から東町ひがし茶屋街までを散策。
金沢市の東町ひがし茶屋街近く、浅野川大橋を渡らず橋の袂から主計町料理料亭街を浅野川の川沿いに歩きます。
穏やかな川の流れに風情のある石畳の舗道
未だ観光シーズンには早いのか人もまばらです。
紅葉の時期はもみじが美しいでしょうね。
料理街が続くのは片側だけで細い格子戸の新旧の店が続く。
木造三階建ての建物が多く、開口部がユニークです。
古い街並みは裏路地が面白い。風情がありますね。
『暗がり坂』なかなか素晴らしくセンスのある文学的なネーミング
金沢の『佃の佃煮』下新町6番の本店
清潔な店内に店の奥には庭が見える。
ココで器茶漬け・じゃこ椎茸を購入。椎茸に小魚と白ゴマを加えて佃煮になったものを最中の器に入れてそれをご飯の上に乗せてお湯を注いでお茶漬けで食すものをお土産に購入しました。
器茶漬け | 【佃の佃煮】金沢の伝統の味、佃食品株式会社|無添加佃煮なら佃食品へ
金沢の伝統の味 食文化を感じさせる佃煮の老舗です。
下新町・本店 | 【佃の佃煮】金沢の伝統の味、佃食品株式会社|無添加佃煮なら佃食品へ
希少価値のある国指定重要文化財『志摩』
ここ金沢ひがし廓『志摩』は文政三年(1820)に建てられたお茶屋の建物。
国指定重要文化財として『ひがし茶屋街』にあります。江戸時代の遊興の建物がそのまま保存されていて当時の木造建築としても学術的にも大変貴重な文化遺産と言えます。
先回は訪れたのが夜でしたので、当然のことながら『志摩』には入館できず、人のいない月夜の茶屋街を歩いていました。
当時の建物の設え、特に弁柄壁の漆喰の赤い壁、建築金物、欄間や梁の木材、和格子、障子などの建築資材が素晴らしい。
格子に板塀の『志摩』の入口の佇まい。当時二階の小屋根には提灯が灯っていたのでしょうね。二階の階高の高い建物です。金沢の町屋の和格子【木虫籠:きむすこ】が美しい。
入口に入ると屋根まで突き抜ける三階吹き抜けの異空間。
この設えに最初驚かされる。正面の狭く小さい階段を上がります。
ココは2階のひろま。弁柄壁が贅沢に使われた部屋がいくつかあります。
対面側に芸事を感じさせる金屏風や鼓、太鼓など
毎年六月から九月まで、室内は、夏のしつらえとなる。
各部屋の襖や障子戸を簾戸(すど)に
明りとりの障子や欄間の細かい造りは凝った設え
簾越の柔らかい光
透かしの意匠が細かく美しい
建築金物も雰囲気があります。
定番のお茶屋の中庭の灯篭のある風景。紅葉の季節はモミジが赤く染まる。
調度品も情緒があります。
酒器の輪島塗の金箔の柄が贅を尽くしている。
金箔のレリーフの盛り上がりが凄い
九谷焼の筆使いの緻密さに驚いた。
すべてが遊興のための粋な設えとなっています。
ココは是非一見の価値ありです。
国指定重要文化財『志摩』
所在地:石川県金沢市東山一丁目13-21
開館時間:9:30~17:30 / 冬期(12月~2月)9:30~17:00
TEL:076-252-5675
※ 開館時間は予告なく変更する場合があります。
<お茶室「寒村庵」>
お抹茶: 生菓子付き 700円 / お干菓子付き 500円(入館料別途)
夜の風情は昼間とは様変わりします。
金沢の町屋の和格子『木虫籠:きむすこ』の美しさが際立つ
下記サイトでオリジナル商品を販売しています。
よろしくお願いいたします。