ものづくり
陶芸の世界は奥深い。2回目に引き続き、昨年気になった作家の方の作品の展覧会について書きます。 深い緑青色の皿 野趣とモダンが融合したスタイル うつわとデザートの対比 野趣とモダンが融合したスタイル 三人目は鹿児島県で作陶されている『野口悦士』さ…
陶芸の世界は奥深い。前回に引き続き、昨年気になった作家の方の作品の展覧会について書きます。 小野象平の黒化粧鉢 黒のバリエーション 新作の黒化粧とアート作品 お勧めの黒化粧リム鉢 黒のバリエーション 二人目は高知県香美市で作陶されている『小野象…
陶芸の世界は奥深い。そして日本人にはやきものやうつわを愛する国民性というものがある。個人の好みの振れ幅も大きいですね。 昨年、気になった作家の方の作品の展覧会について書きます。 炭化灰釉茶盆 炭化と灰釉の風合い アーティステックな作品 炭化と灰…
石垣島には独自のやきもの『石垣焼』がある。 いろいろと観光案内にも書かれており一度レンタカーで移動して工房を訪ねてみた。 石垣焼窯元 石垣島焼きとは 油滴天目の希少性 日本の三大曜変油滴天目のご紹介 石垣島焼きとは 日本の陶芸の里はいくつかある。…
モノづくりをすすめていると自分の立ち位置がわからなくなって迷走してしまう。 どのような世界観を出したいのか、なにがつくりたいのか、なにを表現したいのか。 作品のディテールアップ こんな作品を作りたい 桜の花の散った姿をかたちにした小鉢 釉の白に…
金沢は工芸品には美しさと品格がある。 そこには加賀100万石の歴史による華やかさや豪胆さもそこはかとなく感じられる。 山田登陽志『釉裏金彩』の手法の九谷焼 加賀に行ったら工芸品を見よう 『ひがし茶屋街』から『いしかわ生活工芸ミュージアム』へ 『ひ…
『Artist Voice II: 有元利夫 うたのうまれるところ』の展覧会が慶應義塾大学アート・スペース(KUAS)にて2022年2月14日(月)〜4月22日(金)開催されました。 慶應義塾大学アート・センター 音楽の画家 絵画の材料と画風 素描の魅力 有元利夫の人物像 最…
香月泰男の大回顧展 『生誕110年 香月泰男展』が練馬区立美術館で開催されました。待ちに待ったこの展覧会 わたしは後期の期間に出掛けました。前期:2月6日(日)~3月6日(日)後期:3月8日(火)~3月27日(日) 練馬区立美術館 憧れの画家 『シベリア・シ…
モノづくりの作り手は自分の作った製品や作品に責任を持ち、世の中に出て行く作品についての影響力を考えることは大切です。作品自体のオリジナル性や完成度、そして自分らしさ、自分が思い描いている作品の世界のことなど書いてみました。 最近制作した作品…
6月に東京現代美術館の企画展示『マーク・マンダース —マーク・マンダースの不在』展に出掛けました。楽しみにしていたこの展覧会。 新たに東京現代美術館の所蔵作品を紹介する「MOTコレクション」特別展示『マーク・マンダース:保管と展示』(7月17日~10…
6月の事前予約制の中、出掛けた東京現代美術館。 会期延長の中、『ライゾマティクス_マルティプレックス』を観てきました。ライゾマティクスの初めての美術館での展示は伝えたい世界が明快で斬新なものでした。 実験と開発による不思議な取り組み アーティス…
『溶岩釉』を再度パターンを変えて素焼きから本焼きへ。 釉薬の塗り方を変えてみる うつわの見込み側にタルクマット釉を 結果わかったこと 釉薬の塗り方を変えてみる タルクマット釉の釉薬量に対してシリコンカーバイド約3.5%の量を混入した釉薬を作り、生…
やきものの釉薬『溶岩釉』で作陶。再度パターンを変えて現在素焼き中。 先回生乾きの状態で施釉して乾燥させていきなり本焼成。 やはり釉薬の浸透が悪くいまひとつ。不出来に落胆。 今回は素焼きします。素焼きの前の状況を記録しました。 釉薬の塗りのパタ…
黒いうつわを3タイプ焼いてみました。いままでの作品に多く使われている釉薬を組み合わせての作陶です。いくつか試してみて改良を進めればと思います。 『コブルストーン』の混入 黒マット釉+瀬戸黒釉 志野釉+瀬戸黒釉 酸化 次のステップ 『コブルストー…
やきもの釉薬『溶岩釉』でうつわを焼いてみました。イギリスの陶芸家ルーシー・リー**の作品に多く使われています。この釉薬は焼成の途中にガスが発生し、泡の出方で焼き上がりの器の表情が大きく異なります。 『シリコンカーバイド』の混入 マンガン釉+αに…
陶芸の石膏による成型方法の豆皿編。今回は豆皿用の石膏型を作って泥漿を流し成形しました。やっと成功した。 素焼き後の豆皿 石膏型の制作工程 石膏型に泥漿を流し込む 最後は轆轤で仕上げる 石膏型を作成してわかったこと 石膏型の制作工程 先回と同様に『…
陶芸の石膏による成型方法のチャレンジの続きです。 失敗を重ねての工程。話に聞いた通り難しい。 素焼き前のなんとかできた乾燥品 石膏型の制作工程 大きな皿には向かない石膏型 使用には限定される石膏型の理由 石膏型の制作工程 先回は成形用の型の材料を…
陶芸の成形には3種類の成型方法があります。ひとつは手練りによる成形、次にろくろ成形、そして石膏による成型方法です。石膏による簡単な成型方法を考えてみました。 石膏型で用意するもの 石膏型の下準備 石膏を流し込む 石膏型で用意するもの まず成型に…
やきものには釉薬の化学反応でユニークな表情や質感を表現できるものがあります。『溶岩釉』と言う釉薬はルーシー・リーが作品の表現に用いたりしています。この釉薬による焼き上がりのうつわの雰囲気は空気の泡の出方で全体の印象は大きく異なります。 溶岩…
回転運動を利用するさまざまな装置を『轆轤』と言います。陶芸の電動轆轤は金属加工の旋盤の様にどうしても早く轢けない。今回はそんなことについて書きます。 轆轤とは 木工・金工の旋盤加工による轆轤 具体的なアルミ材旋盤加工による轆轤 陶器の電動轆轤 …
JR上野駅の『上野公園口』から上野恩賜公園内を通り右手噴水の前方には『国立博物館』更に斜め左手に行くと『平成館』があります。昨年『平成館』で開催された特別展『桃山―天下人の100年』のことを書きます。 東京都国立博物館平成館 『桃山美術』みるべ…
2年前に初めて見たイギリスの現代美術のアーティストのひとり『ジュリアン・オピー』のことを書きます。 ジュリアン・オピー (Julian Opie) シンプルな点と線による人物。 イギリスの次世代の現代美術アーティスト 日常の暮らしの中のアート 立体的な表現…
陶芸作家『ルーシー・リー』。いまさらなにを書くのかと言われるくらい著名でインテリア好きの若い女性にも人気の陶芸作家です。日本のファッションデザイナー『三宅一生』も注目していた彼女の陶芸作品。わたしが敬愛する陶芸家『ハンス・コパー』はイギリ…
東京国立近代美術館工芸館は惜しくも閉館。石川県に移転の計画が進められ2020年10月25日オープンしました。開館の記念展示として『国立工芸館石川移転開館記念展1』が新しく開館した『国立工芸館』で開催されています。 工芸館移転について | 東京国立近代…
やきものの作陶の技法のひとつに『粉引』と言う白い器の技法があります。 粉引の器をいくつか作ってみました。 粉引の白いうつわの魅力ってなに? 粉引とはどのように作られるか。 丼ものや麺などを盛るダイナミックな器 おつまみや漬物などを盛るかわいい豆…
瑞々しく動きのある、波型のガラス製箸置き。ガラスの質感に閉じ込められた筋の模様が、小さい世界に永遠を描きます。手作りなので一つ一つのかたちと色合いが異なり、揺るぎない個性を引き出します。 波型ガラス箸置き・5colors【箸や万作】【The ichi】 箸…
やきものには『酸化焼成』と『還元焼成』と言う大きくふたつの焼成方法があります。同じ色の釉薬を使ってもこのふたつの焼成方法による焼き上がりの表情は大きく異なります。 酸化焼成と還元焼成 白い釉薬タルクマットを酸化焼成で焼く 白い釉薬タルクマット…
パナソニック汐留美術館にて開催された展覧会『和巧絶佳展 令和時代の超工芸』 現代と過去の工芸を繋ぐそして素材を越えたグローバルな美の世界を体験しました。 個人的に特にこれはおもしろいと思う注目の作家の方々の作品感想を書きます。 『桑田卓郎(く…
富山県はガラス素材を街のアイデンティティとしてのイメージ作りに力を注いでいます。『ガラスの街とやま』と言われる所以は30年の月日をかけてまちづくり事業をすすめた努力とも言えます。富山市ガラス美術館と富山ガラス工房など教育、事業、観光と一貫し…
陶芸作家『ハンス・コパー』。わたしが最も敬愛する陶芸家です。 独自のスタイルで陶芸界に革新をもたらした『ハンス・コパー』になぜ惹かれるのかそのことを書きます。 ハンス・コパーとは ハンス・コパーの魅力:3つのポイント 独自のスタイル 作品の特徴…