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金沢の工芸の美しさを体感【Vol.2 工芸編】

 金沢は工芸品には美しさと品格がある。

そこには加賀100万石の歴史による華やかさや豪胆さもそこはかとなく感じられる。

山田登陽志『釉裏金彩』の手法の九谷焼

 

加賀に行ったら工芸品を見よう

金沢駅には地下鉄が無いので市内の移動はバス。市内の1日乗車券は北陸鉄道やJRのバス、観光用の城下町周遊バスのどれも自由に乗車ができます。

行きたい場所を地図で確認して1日乗り放題、夜間のライトアップの名所もこの乗車券を使えば乗車可能と言う便利なものです。この乗車券は¥600で金沢駅の観光案内などで販売しています。

10月18日からはスマートフォンからも購入できるようですね。

金沢駅東口バスターミナルの交通案内所にも販売していますが、金沢駅構内の観光案内で行きたいところや観光について聞いて、同じカウンターにある窓口で1日乗車券を買うのが効率がよいですよ。

金沢駅観光案内所(金沢駅構内)|観光・体験|【公式】金沢の観光・旅行情報サイト|金沢旅物語

因みに金沢駅の中心部に向かうバスターミナルではあまり列ができません。バスを自分が乗車するバスが到着すると乗車口に集まるようなこともあります。

ひがし茶屋街』から『いしかわ生活工芸ミュージアム』へ

金沢市内一日乗車券を¥600で「兼六園下」で下車して「石川県立伝統産業工芸館」「いしかわ生活工芸ミュージアム」までを散策。

兼六園の外側を20分ほど歩くと見えてきます。

石川県立伝統産業工芸館の正面玄関

今回は二つの展示会場と2Fの金沢の工芸全般を観ました。

。ここでは体験PROGRAMもいくつかあり、繭細工、組子や水引ポチ袋など制作ができたり、伝統工芸士や職人による九谷焼、加賀友禅、輪島塗などの実演などが行われます。

まず2Fの有料のコーナーここでは石川県の工芸品の数々が展示されていて圧倒されます。さすが伝統工芸品の文化の盛んな土地柄ですよね。

伝統工芸36業種 | 石川県立伝統産業工芸館

たくさんある工芸品の中でも個人的に目を引いたのが、『加賀毛針』の装飾品です。

とても印象的でした。

カワセミの羽を使ったヘア&ブローチ

カワセミの羽を使ったピンブローチ

カワセミの青く美しい羽を使った輝くような装飾品はこれら投稿画像よりも実物はたいへん魅惑的なものです。

羽の組み合わせや重ね方が秀悦です。

この商品を扱っている『目細八郎兵衛商店』は天正三年1575年創業の老舗のお店です。

加賀毛針 目細八郎兵衛商店

2F奥の部屋では「国際ガラス展・金沢コレクション作品展」が開催中。

1984年から始まり1988年から国際公募展として3年に一度開催されているようです。

今年は「国際ガラス展・金沢2022」が開催されるようで、それにちなんで「(公財)石川デザインセンター」の所蔵する入賞・入選作品が17点展示されていました。

1Fでは「金箔で彩る工芸の美」が開催

『山田登陽志』の金箔を使った『釉裏金彩』と呼ばれる技法。

厚さの異なる金箔を低温焼成で定着させ、その上から透明度の高い釉薬を掛けて焼き上げる技法です。焼き上がりは金箔が釉薬に溶け込んで美しく、厚みの差のある箔、赤みや青みの箔など奥行きのある表現が可能になりました。

石川県の九谷焼ならでは技法ですね。

もうひとりの作家紹介。

『石冨俊二郎』は九谷焼の金彩をモダンに設えた作品。星や菱形そして日本の伝統模様をいくつかコラージュして組み合わせた独自の表現です。

「金箔で彩る工芸の美」「国際ガラス展・金沢 コレクション展」 | ニュース | プログラム | 石川県立伝統産業工芸館

住所:〒920-0936 金沢市兼六町1番1号
電話:076-262-2020
開館時間:9:00から17:00(入館は4時45分まで)
休館日:4月~11月は、毎月第3木曜日
12月~3月は、毎週木曜日及び年末・年始(祝日の木曜日は除く)
入館料:    
【1階:無料
【2階:
<個人>
大人(18才以上):260円
大人(65才以上):210円
小人(17才以下):100円

『ひがし茶屋街いしかわ生活工芸ミュージアム』から『国立工芸館』へ

東京竹橋から金沢に場所が移設した『国立工芸館』。

東京国立近代美術館工芸館は2020(令和2)年10月25日、通称を国立工芸館(NCM)として、皇居近くの北の丸から、工芸のまち石川県金沢市の本多の森に移転しました。

企画展は『ジャンルレス工芸展』 2022年9月16日 から12月4日の期間 開催される所蔵作品展でてす。

国立工芸館(NCM)全景

右側の棟:旧陸軍金沢偕行社

左側の棟:旧陸軍第九師団司令部庁舎

2階へ大階段

出入口の扉周辺

石川県立博物館

現代はインターネットや情報の感度やスピードが速く、工芸素材と技術を用いてアートや自己表現を模索する作家が増えている。

取り組むテーマ素材もデジタル化を意識したものや技法を流用して別の価値を創出するものも多い。

今回の展示はジャンルにとらわれない工芸の可能性を示した展覧会でした。

池田晃将氏の新作茶道具「電光無量無辺大棗」

デジタル記号の螺鈿

澤谷由子氏の泥漿や粘度の高い釉薬で描くイッチン技法。
レース編みのような「露絲紡」

見附正康氏の赤絵「無題」

他にもいくつかユニークなモノやよりアート作品に近いものもあり

その中で加守田章二、河合寛次郎、濱田庄司、金城次郎などの陶芸家の作品も展示されていました。

https://www.momat.go.jp/cg/

https://www.momat.go.jp/cg/exhibition/genreless-kogei/

ウサギの椅子は、中村好文氏 の「子供椅子 ラパン」「子供椅子 黒ラパン」

2階のラウンジで外を眺めながら休憩です。

 

『ジャンルレス工芸展』 

会期:2022年9月16日(金)~2022年12月4日(日)
開館時間:9:30~17:30
※入館時間は閉館30分前まで
休館日:月曜日(ただし9月19日、10月10日は開館)、9月20日、10月11日
チケット:会場では当日券を販売しています。
観覧料:一般 300円(250円)
大学生 150円( 70円)

 

 

 

 

下記サイトでオリジナル商品を販売しています。
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