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みんなだいすき『レオ・レオーニ』の絵本

人がこの世に生を受け初めて接する書物とは『絵本』。世の中には絵本作家と呼ばれる人たちはたくさんいます。わたしの好きな絵本作家のひとり『レオ・レオーニ』のことを書きます。

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『みんなのレオ・レオーニ展』2019年7月13日(土)~9月29日(日)リーフレットより

 

レオ・レオーニ (Leo Lionni)

絵本作家までの道のり  

1910年オランダ アムステルダム生まれ。『レオ・レオーニ』は ユダヤ人の裕福な家庭で育ちました。コレクターである叔父の影響もあって、芸術の世界を身近に感じながら成長します。

14歳の時にはイタリアのジェノヴァに移住し、その後スイスのチューリッヒ大学に進みます。専攻はなぜか『経済学』1939年イタリアのファシスト政権誕生して戦時中はユダヤ人であることからアメリカへと亡命します。

広告代理店NWエイヤーに就職し、ニューヨークで複数の新聞社で美術担当編集者、グラフィックデザイナーとして働きました。

 

 

遅咲きの絵本作家

1959年に孫のために作った絵本『あおくんときいろちゃん』で絵本作家としてデビューを果たした遅咲きの絵本作家です。

青と黄色の色の物語、非常に単純明快でシンプルな中にグラフィックセンスの抜群によい絵本でわたしはとても好きです。そして色の不思議さがわかる印象に残る作品です。

その後1962年にはイタリアに戻り、本のイラストや彫刻の活動を始めながら40冊近くの絵本を発表しました。

 

 

イラストレーターか絵描きか? 

愛らしいねずみの『フレデリック』の物語や日本で広く知られるきっかけになった小学校の教科書に掲載された赤い色の魚のきょうだいたちのなかで唯一黒い魚の物語『スイミー』。

彼の絵本は全国の子どもから大人までファンの層はとても広いです。2019年に日本で開かれた展覧会では絵本『スイミー』のスロバキア国立美術館所蔵の原画が来日しました。

 

もちろん観に行きましたが原画は絵画の様に深く神秘的な色合いで絵本と言う題材を超える芸術性を感じました。色合いは絵本とは異なりますね。絵の描き込みは線描、ボカシ、コラージュが合わさった作風で実験的でもあり計算されてもいます。

 

デザイナーとしての感性

デザイナーやイラストレーターの仕事はクライアントからオファーされた細かい注文や指示に基づき描きます。好き勝手には描けない訳ですが彼は実際はどうだったのだろうか。

 

絵本はよく自分の世界観を自由に描いて言われますが、彼は絵本作家と言うよりもやはりデザイナーとして考え方で人気作家になったように思います。配色、レイアウト、ストーリーについては少し意図的なものも見られますし、計算された幼児教育の意味合いも非常に強い。また大人も楽しめる仕掛けや本としての完成度や美しさもあります。

 

彼と同様の人気絵本作家になる『はらぺこあおむし』の作者『エリック・カール』の才能を見出し、ニューヨーク・タイムズ広報部へ就職の世話をして、彼宛に編集者を送り込んで絵本の仕事も勧めたりしたそうですね。

絵本も小説も子どもの頃にただ『楽しい』『面白い』と感じたことも歳を重ねると『本の美しさと内容の本質』の理解ができるように感じました。 

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