陶芸の世界は奥深い。前回に引き続き、昨年気になった作家の方の作品の展覧会について書きます。
黒のバリエーション
二人目は高知県香美市で作陶されている『小野象平』さん。
彼の作品は高知の赤土に、杉などの灰と鉄分が融合する事で生み出された青や黒『青灰釉』、『黒志野』そして今回展示の際の新作の『黒化粧』が中心でした。
2023/1/14–2/5『CIBONE(表参道)』にて開催された展覧会。
CIBONEでは5回目となる展覧会です。
黒志野、黒化粧、青、そして錆の大型作品などがかなりの数量が展示されていました。
内包されしもの - Borderless 2023 - SHOHEI ONO
独特の銀光沢の黒、光沢部分はブルーに輝き、鈍く錆色にも変化します。ざらついた表情が魅力の釉です。
やはりこの青味がかったマットな眩い銀光沢が特徴。とても渋く料理が映えそうです。
黒いベースの色にあらわれる細い縦縞の文様の白い禾目(ノギメ)が美しい。
中心部から放射状に表れる。芒(のぎ)のような細長い斑文
新作の黒化粧とアート作品
粉引き釉薬に鉄分を多く含まれているものを使っているようです。
比較的高温の1250℃の還元:無酸素状態で8時間以上焚き上げる事で表れると。
表情豊かな鉄分がはじける模様が個性的です。
お勧めの黒化粧リム鉢
会場で自分で選んだ三種の異なる表情の『黒化粧』を選択。
当日は小野象平さんが在廊でこのシリーズの狙いや目指す表情について伺いました。
粉引き釉薬に鉄分が大きくはじけて中心が黒く結晶が見えるのもを購入しました。
内包されしもの - Borderless 2023 - SHOHEI ONO
2023年の今年は10月7日から下記の場所で個展が開催されています。
時間が許せばぜひ訪問しようかと思っています。
『うつわ祥見KAMAKURA』『小野象平展』
神奈川県鎌倉市小町1-6-13 コトブキハウス2階
2023年10月7日(土)〜10月16日(月)
作家在廊日 10月7日(土) 10月8日(日)
12:00~18:00
*会期中休10月10日(火)
※初日のみ 12時〜19時オープン
『秋、花とうつわ展』
神奈川県鎌倉市小町1-6-13 コトブキハウス2階
2023年10月28日(土)~11月2日(木)
12:00~18:00
*会期中休:10月31日(火) 0467-23-1395
出展作家 阿南維也 小野象平 境知子 境道一 田宮亜紀 吉田直嗣
花入れ/ 赤地光太郎 (鎌倉山 草花屋 苔丸 )
■小野象平氏のうつわ
よろしくお願いいたします。