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『スタジオジブリ』邦画アニメの著作権

海外でも人気を誇るアニメ制作会社『株式会社スタジオジブリ』。アニメ界の歴史に残る数々の作品を制作してきました。そのジブリの2020年9月18日と10月16日のニュースと作品の著作権のことを書きます。 

スタジオジブリ』を知ってもらうこと

『スタジオジブリ』の名称は、サハラ砂漠に吹く熱風(ghibli)に由来しています。第二次世界大戦中のイタリア・カプローニ社の偵察機、爆撃機の名前。

あの『紅の豚』映画の1シーンにも飛行機のイタリア・カプローニ社のエンジンが一瞬ですが登場しています。 

1985年に『株式会社スタジオジブリ(初代)』が吉祥寺で設立され、現在の会社は小金井にあります。初代が解散して徳間書店が新しい会社として社内カンパニーとなり、事業部制になったり、更に徳間書店からの分離・独立。2005年に『株式会社スタジオジブリ(2代)』となるなど会社としては紆余曲折を経て今にいたります。 

 ■公式サイト

 

ceramicsstarイチオシは『もののけ姫』『千と千寿の神隠し』

この二つの作品の世界観と描写の創造力は圧倒的にオリジナル性が強い。

 

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スタジオジブリが公式サイトで提供『もののけ姫』(1995年、宮崎駿監督)場面写真の内の1カット)

 

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スタジオジブリが公式サイトで提供『千と千尋の神隠し』(2001年、宮崎駿監督)場面写真の内の1カット

 

 

『スタジオジブリ』作品の著作権 

『スタジオジブリ』作品の場面写真の提供を開始

2020年9月18日『スタジオジブリ』公式サイトに記載された初めての告知内容は以下の通り

 

『今月からスタジオジブリ全作品の場面写真を順次提供することになりました。今月は、新しい作品を中心に 8作品、合計400枚提供します。常識の範囲でご自由にお使いください。』

  

これには大変驚きました。スタジオジブリは今年の4月にWEB会議用の壁紙に限定して配布をスタートし随時増やしていきました。これに続く大きなニュースです。通常アニメ、イラストなども著作権法により個人のホームページやブログ、Twitter、Facebook、instagramなどSNSへのそのままの画像投稿は通常禁止されています。

 

■9月18日画像提供されたのは8作品
 
『千と千尋の神隠し』
『ゲド戦記』
『崖の上のポニョ』
『借りぐらしのアリエッティ』
『コクリコ坂から』
『風立ちぬ』
『かぐや姫の物語』
『思い出のマーニー』
合計400枚が自由にダウンロードが可能に。

 

■次に10月16日画像提供されたのは6作品
 
『ハウルの動く城』(2004年)
『猫の恩返し』(2002年)
『ギブリーズepisod』(2002年)
『ホーホケキョ となりの山田くん』(1999年)
『もののけ姫』(1995年)
『耳をすませば』(1995年)

各作品50枚ずつ、合計300枚の静止画がダウンロード可能に。

 

www.ghibli.jp

昨年2020年12月18日をもって更新は最後となりました。

これまでの分と合わせて合計すると全1178枚の静止画がダウンロードできます。

 

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スタジオジブリが公式サイトで提供『崖の上のポニョ』(2008年、宮崎吾朗監督)場面写真の内の1カット 

  

 

写真は著作権による使用料が発生 

仕事でカメラマンの撮影した写真を購入しますが、契約書の中には写真1枚1枚について、カメラマンの著作物の扱いの事が書かれています。

写真の使用に関しては利用内容以外の目的での写真の二次活用ができません。別途の使用用途を伝えて内容に合わせて1枚当たりの写真の使用料をお支払いします。

もし無断で使用した場合には賠償責任など問われるケースもあります。

 

建物の写真などは場合によって風景写真として捉えることも出来ます。

ではどこまでが風景の範囲なのかその微妙な判断も難しい。

 

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 ■スタジオジブリが公式サイトで提供する『風立ちぬ』(2013年、宮崎駿監督)場面写真の内の1カット 

 

これは昔の名古屋駅。緻密に当時の様子を描いています。

 

 

『作品』として後世に残す

スタジオジブリの今回の画像無償提供は別の切り口での判断のようですね。

現在のようなWEBを中心としたデジタル社会における著作権問題に確かに問題定義する内容です。

その背景の『著作権の使い方を間違えると作品が消える』??

これはどのようなことなのでしょうか。

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無数の動物の様態を持った『生と死』の獣神『シシ神』

スタジオジブリが公式サイトで提供『もののけ姫』(1995年、宮崎駿監督)場面写真の内の1カット)

 

 

著作物について例えば展覧会を見て、漫画やアニメなら何を見て何処に感動したのか、それをSNSに発信して共有したい。SNSを見る側も共感したい。

SNS上で話題になったりすることで作品や創造した作者も作品も永遠に生き続けることが出来る。後世に名作として伝え、作品を記録や記憶の中に残せますね。

 

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スタジオジブリが公式サイトで提供『千と千尋の神隠し』(2001年、宮崎駿監督)場面写真の内の1カット 

 

 

 著作権法により個人のホームページやブログ、SNSへのそのままの画像投稿は通常禁止されていますが、今回、ジブリの公式サイトからの提供画像について限って言えば自由に利用できます。

『常識の範囲』での使い方を守れるか、特に酷い使われ方や商業目的での行き過ぎる利用は絶対にしないで欲しいと感じました。

 

 

ceramicsstarでした。

 

 

 

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よろしくお願いいたします。

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